黒染めした髪は明るくできる?美容師が答える4つの質問|銀座 美容室

query_builder 2026/09/29
黒染めした髪は明るくできる?美容師が答える4つの質問|銀座 美容室

「黒染めしたけど、なんだか重たく見える」
「そろそろ明るくしたいけど、黒染めしたからもう無理かも…」

就職活動や職場の規定で黒染めをした方から、Endearing銀座ではこうしたご相談をよくいただきます。

先にお伝えすると、黒染め後でも透明感は出せますし、明るくすることもできます。ただ、普通のカラーと同じ感覚では進められない理由があるんです。





黒染めと「暗髪の透明感カラー」は

似ているようで別もの


どちらも仕上がりは暗めです。でも、髪の中で起きていることはまったく違います。


比較ポイント黒染め暗髪の透明感カラー
目的しっかり黒く見せる暗さの中に透け感を出す
色素の入り方濃い色素をたっぷり入れる必要な量を、狙った色みで入れる
光に当てたとき黒いまま、重たい印象ほんのり色みが透ける
色落ちの仕方赤茶っぽく抜けやすい設計次第でくすみ感をキープ
次に明るくするとき通常のカラーでは明るくなりにくい比較的スムーズ


ヘアカラーは、髪の内側にあるコルテックスという層の中で発色し、そこに留まります。黒染めはこの層に濃い色素をぎゅっと詰め込むイメージです。


美容師の間では「カラーでカラーは明るくならない」とよく言われます。一般的なカラー剤には、地毛のメラニンを分解する力はあります。ですが、すでに入っている人工の色素を十分に分解するほどの力はないんですね。

しかも黒染めの色素は、分解していく途中で赤やオレンジが残りやすい性質があります。黒染め後にカラーをしたら「思ったより赤茶っぽくなった」という経験がある方も多いかもしれません。






「暗いのに重たく見えない」を決めるのは

トーンと色み


黒髪っぽさを残しながら軽く見せるポイントは、明るさの数値(トーン)と色みの組み合わせです。


トーン見え方の目安黒染め後からの目指しやすさ
4〜5日本人の地毛に近い黒髪そのまま目指せる
6室内ではほぼ黒、光に当たると柔らかい比較的目指しやすい
7〜8暗めのブラウン、色みがはっきり分かる残留色素の調整が必要
9以上明るさをしっかり実感できる段階的に進めるのがおすすめ


Endearing銀座では、暗めのベースにオリーブベージュ系の寒色の色素を仕込むことがあります。黒染め後に出やすい赤みや黄みを打ち消すためです。


こうしておくと、色が抜けてきてもオレンジが浮きにくくなります。「暗いのに、なぜか軽く見える」髪色は、この打ち消しの設計から生まれるんです。





オリーブでダークグレー系の色味にした重くない暗髪の仕上がり




【Q&A】

黒染めをした方からよくいただくご質問


Q1. 黒染めしたままでも、透明感は出せますか?

出せます。ただし、正直に言うと限界はあります。

黒染めの上から暗めのカラーを重ねるだけでは、透け感はほとんど出ません。残っている色素を少しだけ削り、そこに寒色を入れると、光にかざしたときの透明感が生まれます。

どこまで透明感を出せるかは、黒染めの回数や時期によって変わります。まずは一度、髪の状態を見せてください。


Q2. 黒染めから明るくすることはできますか?

できます。ただ、一般的なカラー剤だけでは難しいです。ブリーチや脱染剤で、人工の色素を分解する工程が必要になります。

黒染めの色素が濃く残っている場合、1回で狙いの明るさまで届かないこともあります。髪への負担を考えて、2〜3回に分けて少しずつ明るくするご提案をすることもあります。

Endearing銀座では、ダメージを抑えるグレードの薬剤を使っています。明るくする工程があるからこそ、薬剤選びにはこだわっています。


Q3. 市販の黒染めでも相談できますか?

もちろんです。ただ、ご自身で染める場合、毎回毛先まで塗り重ねていることが多いです。そうすると、毛先ほど色素が何層にも重なっていることがあります。

根元と毛先で残っている色素の量が違うので、同じ薬剤を全体に塗るとムラになります。場所ごとに薬剤を塗り分けるのが、仕上がりをきれいにするポイントです。


Q4. 職場の規定があっても、透明感は楽しめますか?

6〜7トーンくらいなら、室内ではほぼ黒髪に見えます。それでいて、外の光では柔らかく透ける設計にできます。

「規定は守りたいけど、真っ黒は嫌」という方にこそ、試していただきたい明るさです。





黒染めを繰り返してきた34歳・元客室乗務員の方のケース


在職中は規定で黒染めを繰り返していたそうです。転職をきっかけに「重たい黒から卒業したい」とご来店くださいました。


カウンセリングで黒染めの履歴を細かく伺うと、毛先には3年分ほどの色素が重なっている状態でした。

スタイリストの第一声は「履歴を細かく教えてくださって助かります。それだけで仕上がりが全然違うんですよ」


1回目は、残っている色素を少しずつ削りながら、オリーブベージュ系の寒色で赤みを抑えました。暗めでも光に透ける6〜7トーンを目指しています。

仕上がりを鏡で見て「黒なのに、重たくない」と笑ってくださったのが印象的でした。次回はもう一段明るくする予定です。




カウンセリングで教えていただきたいこと


  • 最後に黒染めをした時期
  • 黒染めをした回数(だいたいで大丈夫です)
  • 市販の薬剤か、サロンでの施術か
  • 最終的にどのくらいの明るさにしたいか
  • 職場や学校の規定があるかどうか

「覚えていない」という項目があっても大丈夫です。わかる範囲で教えていただけると、仕上がりの精度がぐっと上がります。




まとめ|黒染めは「終わり」ではなく、次の髪色へのスタート地点


黒染めをしたからといって、透明感や明るい髪色をあきらめる必要はありません。


大切なのは、髪に残っている色素を正しく読み取り、段階を踏んで設計することです。黒染めの履歴がない方向けには、以前の「暗髪でも叶う透明感カラー」の記事でも詳しく紹介しています。あわせて読んでみてください。


ご予約の際に「黒染めの履歴あり」と一言添えていただくと、カウンセリングの時間をしっかり確保してお待ちしています。


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